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作務衣

読み方:さむえ

作務衣のイメージ画像

[男性用]
作務衣は甚兵衛と似た形で、上下に分かれているものが一般的です。左右の紐で留めるだけの簡単な着付けが特徴で、年中通して着用できる室内着です。元々は禅宗で作務(日常の雑務)を行う時に着ていた和服であるため、非常に動きやすい仕立てに出来ています。

意味・目的・特徴動きやすい作業着

作務衣は甚兵衛と似た形をしており混同されがちですが、作務衣と甚兵衛にはいくつか大きな特徴があります。甚兵衛は夏に限定された室内着ですが、作務衣には夏用と冬用のものが存在し、年間を通して着こなせます。また、袖や裾に一切絞りがない筒状の仕立ての甚兵衛と違い、作務衣は袖・裾に絞りがあります。これは、作務衣=日常の雑務を行う場合の衣服、甚兵衛=室内でゆったりとくつろぐための衣服という2つの基本的な違いを表しています。

起源・歴史禅宗の修行から

禅宗での修行の1つである日常業務(掃除や薪割りなど)を「作務〔さむ〕」と言います。この「作務」を行う時に着用した衣服を「作務衣」と呼んだことが今の作務衣のルーツと言われています。同じような形でも「甚兵衛」は兵士の陣羽織が民衆に浸透して生まれ、「作務衣」は禅僧の衣服から生まれたという歴史上の違いがあります。また、作務衣は元々「長作務衣〔ながさむえ〕」と言われる、今で言うならばお寺の住職が着ているような、上衣が膝くらいまである作務衣が一般的でした。大戦下のもんぺ(贅沢とされた着物のかわりに着用した裾を絞った太いズボンのような衣服)に発想を得て、動きやすさを追求した結果、今のような上下分離型の作務衣が完成したと考えられます。

着用方法・作法・形式価格も幅広く

甚兵衛が室内での着用に限定されるのに対し、作務衣はご近所ならば出歩いてもおかしくはありません。
また、作務衣の価格は非常に幅広く、スーパーなどで見かける安価なものから、専門店でしか手に入らない数万円もするものまで様々です。更に、男性だけではなく女性用の作務衣も出回っているため、男女問わず自分の好みの作務衣を見つけることができます。作務衣はとても動きやすく作られているので、自分の好きな色柄の作務衣を着て家事をしたり、ご近所に買い物に行くのも楽しいですね。

■参考文献・ウェブサイト


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