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居合道

読み方:いあいどう

居合道のイメージ画像

刀を鞘から抜いた瞬間に勝負が決まる。西洋の「西部のガンマン」の剣術版が居合です。刀を抜く瞬間の動きこそが勝敗を決める居合の「剣の理法」を伝え継ぎ、相手がいるのではなく、「仮想敵」を相手とする武道であるのが居合道です。

特徴敵は自分、勝負は一瞬

日本刀の操作法に由来がある居合道は、勝負を抜刀の一瞬にかけるため、修業は「死生一如(※)」「動静一貫(※)」をめざす心身鍛錬の道であり、剣道と表裏一体の関係にあります。しかし、「剣の理法の習得が人間修練の道」という考え方においては、剣を扱うことを主とする武道として確かに剣道と同じです。

しかし、居合道という武道には剣道のように実在する相手がいるのではなく、自らが仮想した相手、すなわち「仮想敵」と戦います。その相手は自分と背格好が同じと言われ、いわば己と対峙するという考え方です。

※死生一如・・・生も死も同じものであるという武士道の考え方。
※動静一貫・・・動作と静止を一貫した流れで行うこと。

起源・歴史武士の技から古武道へ

起源は室町時代にあり、応仁の乱の際にいつでも武器を抜けるようにしていたというのが「居合」の始まりでした。

その後戦国時代に入ると、林崎甚助重信がこの「居合」を「居合道」という武道として確立させました。そして武士のたしなみとして修練されるようになり、様々な流派が生まれました。
明治維新後の廃刀令や第二次世界大戦後の混乱で衰退していきますが、様々な人々の努力により復興していきます。剣道界とのつながりもあり、現在では日本古来の武道として確かな地位を築いています。

形式・ルール色を統一

一般的には居合衣と言われる上着に、袴という装束です。稽古では剣道着を使っている人も多いようです。基本的に上下とも色や素材は自由ですが、試合では色を統一しなくてはなりません。

流派を越えて

多くの流派がある居合道ですが、試合や昇段審査の時には、複数の流派の技を組み合わせた12本の技(制定居合)が用いられます。このように流派を越えて方式を制定しているのは全日本剣道連盟との結びつきの強さも影響しています。

試合は、競技者2名が真剣または模擬刀を用い、全日本剣道連盟居合と各流派の形、あわせて5本を演武して、「修業の深さ」、「礼儀」、「技の正確さ」、「心構え」などを審判員が判定して勝敗を決します。

■参考文献・ウェブサイト


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