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車人形

読み方:くるまにんぎょう

車人形の画像

車人形とは、人形遣いがロクロ車に腰をかけて、文楽人形と同等のものを一人で操れるように工夫した珍しい人形芝居です。人形遣いが、ロクロ車と呼ばれる台車に腰掛けて人形を遣うので車人形と呼ばれています。

特徴一人で操る人形劇

三人で一体の人形を操る文楽では、とても繊細で優雅な動きの演技が特徴ですが、一人で一体の人形を操る車人形は、力強い演技が特徴です。また、人形も大型で舞台装置も大掛かりなものになります。 文楽では、人形の足は空中に浮き、人形遣いが足踏みを足音を演じる表現方法を用いますが、車人形では人形の足が舞台を直接踏んで演技をするため、重力に縛られず、命を吹き込まれたかのように可憐で生き生きとした演技が可能です。 現在、東京都の無形文化財に指定されています。

起源・歴史郷土に根付いた芸能

車人形は、江戸時代末期に現在の埼玉県飯能市に生まれた山岸柳吉(初代西川古柳)によって考え出されました。 その後、近郊の神楽師(神事芸能を専業とする人)を中心に広まり、農山村の人の娯楽として親しまれてきました。 全国で車人形を受け継いでいるのは埼玉、奥多摩そして八王子の合わせて三座のみです。

操り方ロクロ車に腰掛けて

「ロクロ車」とは、前に2個、後に1個の車輪がついた箱型の車です。 人形遣いは、このロクロ車に腰掛けて、一人につき一体の人形を操ります。 人形の足のかかとについている『かかり』を足の指に挟み、左手で人形の左手と頭を、右手で人形の右手を動かします。 他の人形芝居と違って人形の足が直接舞台を踏みしめることができるので、力強い演技やテンポの速い演目を行うことも可能です。

■参考文献・ウェブサイト


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