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小唄

読み方:こうた
関連語:端唄三味線

小唄の画像

日本音楽の声楽曲の中で小編の歌謡の事。
江戸時代末期に端唄〔はうた〕から派生した三味線小歌曲で演奏時間は3〜4分程度のものです。

特徴粋な歌詞>

小唄の歌詞は比較的短く、洒落、皮肉、粋〔いき〕を重要としています。
極端に声を抑制する歌唱法は、熟練した技術を必要とします。
長唄、浄瑠璃など色々な邦楽の要素が入っているため非常に奥深く、うた沢(端唄に品位を与え芸術的な歌曲として、ゆるやかなテンポで重々しく演奏されるもの)と比べて、早間〔はやま〕(早いテンポ)で唄われます。

起源・歴史戦後に大ブーム

幕末に清元節(浄瑠璃の一つ)の中で用いられた短い歌曲が「小唄」の始まりと言われています。
小唄が本格的に確立されたのは、明治時代に入ってからで、大正から昭和にかけては家元も増え、戦後はさらに盛んになって小唄ブームとまで言われるようになりました。

演奏・楽器三味線と唄

小唄は三味線と唄によって演奏されます。
小唄の演奏には、中棹〔ちゅうざお〕三味線が用いられます。ばちを用いずに爪弾〔つまび〕いて演奏します。唄の間は三味線が決めてゆき、曲によって手の込んだ替手〔かえで〕(全員で演奏している中で一人だけ違う手を弾くこと)が入ったり、唄の後にオクリ(小唄独特の後奏)がつくなど、三味線が重要な役割を果たします。

■参考文献・ウェブサイト


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